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https://doax-venusvacation.jp/


 ある日の深夜、まだ見ぬエロに出会いたくてしかたないエロをたずねて三千里的なテンションになり、『デッド オア アライブ エクストリーム ヴィーナス バケーション』(DOAXVV)を始めることにした。

 DOAといえば、思春期にドリームキャストの『DOA2』とPS2の『DOA2ハードコア』を狂ったようにプレイしたことが思い出される。性の衝動に取り憑かれた人間をよく「猿」と言うが、ぼくはまさにそれだった。死をも恐れぬ勢いで猿をやっていた時期があった。生死を賭して精○を出荷し続ける、十五の夜ならぬ十五の猿がそこにいた。


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 さて、そんな富岡製紙工場ことぼくがインストール~チュートリアルまでやってみてわかったが、DOAXVVには明確な欠点が3つある。


欠点1:要求されるPCスペックが異常に高い
欠点2:インストールにかかる時間が異常に長い
欠点3:ゲーム性がなく世間に言いわけができない



 まず、PCスペック。なんと推奨環境がCore i7/GeForce GTX 1050以上。一般的な3DグラフィックスのPCゲームと考えればふつうだが、よくあるDMMゲームと同じブラウザゲームだと思っているとまず痛い目を見る。
 Core i5/GeForce GT 740Mのぼくの環境では、設定を落とさないとまともに動作しなかった。落としても頻繁にカクつく。

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 「20GBの空き容量が必要です」と平然と書くあたりからも、ハードルの高さが見て取れる。


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 次に、インストール時間。インストール後の強制アップデートも多数あり、30分~1時間は見ておいたほうがよい。
 みなさんご存じの通り、エロをたずねて三千里テンションのときの30分~1時間待ちほど長いものはない。なんなら1回抜いても復活できる時間である。復活できればよいが賢者タイムが長引き貯蓄や老後の不安について考え出してしまうリスクもある。


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 最後に、もっとも重大なものとして、ゲーム性がない。これがゲームだとしたら超絶クソゲーだ。
 ビーチバレーパートは見るだけだし、育成要素も薄い。360度どこからどう見ても「女の子に水着を買い与えてエロい姿を見るツール」でしかない。
 すなわち、家族や友人やSNS上のつながりに対して、これをプレイしていることへの言いわけができないのだ。
 たとえば、千年戦争アイギスやフラワーナイトガールといった、エロ要素を持つほかのDMMゲームには一定のゲーム性があり、「いや、たまたまエロ要素があるだけで、俺はぜんぜんそこには興味なくて純粋にゲームとしてだけ楽しんでるけどね」とウソをつく余地がある。実際にそんなことを言っている腐れ外道が山ほどいる。
 しかし、DOAXVVではそれができない。これのユーザーであることの表明がイコール「ぼくは100%エロ目的のお猿さんです!」宣言になってしまう。
 この手のソーシャルゲームはSNSでの拡散が重要だが、DOAXVVは「セクシャルモンキーと思われてもぜんぜん大丈夫ですけど?」と開き直っている精神異常者しか拡散してくれないという致命的欠点を抱えているのだ。


 ちなみにぼくはセクシャルモンキーです。


 そして、DOAXVVはすばらしい特長をひとつだけ持っている。


特長1:エロい


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 説明不要である。DOAXVVはエロい。無敵だ。エロの前にはどんな欠点も無力だ。
 エロさえあれば、要求スペックの高さから来るカクつきはAVにおけるモザイクのように、より神秘性と劣情を煽るアクセントとして機能する。
 インストールの長さは有意義な準備時間となる。100m走のアスリートが10秒のために1時間かけて精神統一するように、われわれもいずれ来る一瞬の快楽のために、プログレスバーの伸びに合わせて股間を伸ばして待てる。
 ゲーム性のなさゆえにプレイ表明がエロ目的宣言につながってしまうという点も、逆に考えれば「プレイ表明をすればエロ目的宣言ができる」ということだ。直接的に卑猥な言葉を発しなくても、「私はDOAXVVをやっています」と言うだけで自身の性欲を他者に伝えることができる。そこには「月が綺麗ですね」に通じる暗喩の美しさがある。


 結論として、DOAXVVはすばらしい。
 これをすばらしいと言うことはすなわち自身が性欲の塊であると認めることなので、SNSでは誰もこの記事を拡散しないと思うが、匿名ならばきっと賛同者は多いと信じている。
 ぜひあなたもプレイしてほしい。言わなくていい。秘密でいいから、あなたも一緒に遊ぼう。
 たとえ言葉にしなくたって、ぼくたちのエロを愛する想いは、カルピスのように白い雲の下でつながっている。



DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Fortune - PS4
コーエーテクモゲームス
2016-03-24