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 押し入れを整理していたら、ずいぶん懐かしいものが出てきた。


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 シャープ製のソフトバンク携帯電話、912SHである。
 2007年発売だったので、ちょうど10年前の端末ということになる。

 ぼくはこの次にiPhone 3GSを購入したので、ぼくにとっては最後のガラケーだ。
 ずっと捨てなかったのは、最後のガラケーとして記念に持っておこうというデジモノ好きならではの精神と、当時好きだった女性(いまの妻)とメールをした記録がたくさん残っているのでそれを大切に残すんだい!という童貞丸出しの精神があったからだと思う。


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 ちょっと充電してみると、無事に電源がついた!
 (ちなみに、画面背面の充電ランプはさすがに寿命が切れていた)


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 とっくに通信はできなくなっているので圏外だが、おそらく最後に通信したときの「読売・報知ヘッドライン」が表示された。
 いつのニュースだろうこれ……(調べたら2009年10月くらいのニュースでした)

 ちなみに、912SHの画面解像度は480×800のワイドVGA。ヘタしたらいまの格安スマホとも戦えそうなほどハイスペックである。
 ただ、日本製の携帯電話は当時から「ハードウェアは優秀だがソフトウェアが壊滅的」という傾向があり、いざ実際の画面を見るとスペックほどのキレイさは感じない。当時だって、320×480しかないiPhone 3GSのほうがよっぽど見た目はキレイに感じた記憶がある。


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 懐かしのメインメニュー。そういえばTV(ワンセグ)も付いてたなあ。
 いろいろ触ってみたいところだが、契約が切れた状態ではほぼすべての機能が使えなかった。「この機能は現在利用できません。ネットワーク自動調整を行ってください。」と出てしまう。
 カメラくらいは使わせてくれてもよさそうなのに……当時の携帯電話会社の傲慢の一端が見て取れる。


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 データフォルダは開けたので見てみると、画像がいくつかあった。
 これは……あっ!風来のシレンDSの攻略情報だ!アイテム識別用の値段表を画像にして保存してたのか!そういえばそんなことしてた気がする!
 なんというか、我ながらゲーマーらしい画像が入っていて安心した。エロ画像がめっちゃ入ってるみたいなことがなくて安心した。

 と思ったら……


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 ゲームアプリに『エッチなお姉さん飼育』というのが入っていた。(ネットワーク自動調整を要求されるのでプレイはできない)
 どんなゲームだったかぜんぜん思い出せないが、たぶん熱心にやっていたんだろうなあ、ということだけは容易に想像がつく。
 当時からぼくはぼくだったんだなあ、と、これもある意味では安心した。


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 うわあ、プリンセスメーカー4!
 懐かしい!これはめちゃめちゃハマった記憶がある!名作ですよ!
 ぼくはこれで子育てを学んだと言っても過言ではない。いや過言ではあるな。

 ちなみに、プリンセスメーカーはもう完全に死んだシリーズだと勝手に思い込んでいたが、調べてみたらiOS/Android版が2015年に出ているみたいでびっくりした。雰囲気はかなり変わっているが。


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 改めてハードウェアに目を向けると、ボタン部分は経年劣化が激しい。
 サビか液漏れかわからないが、にじんだように汚れている部分がかなりある。


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 最後に、画面をぐるん!
 912SHは、なんと上半分を90度回転させて縦画面と横画面を自在に切り替えられるのだァァー!!

 だからなんだと言われたらそれまでだが、当時はこれができるのはハイスペック端末の証だった。ワンセグを見るときなんかにけっこう便利だった。



Softbank 912SH 製品紹介サイト(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/products/sb912sh/



 くり返しになるが、912SHは2007年発売。
 携帯電話業界はここから、2008年のiPhone3G、2009年のiPhone3GSで少し揺れ始め、2010年のiPhone4の大ヒットをもって、一気にスマホ全盛時代に突入していくことになる。
 そういう意味では、海外の動きやスマートフォンの発展をいっさい気にせず、ガラケーがガラケーとして発展を続けていた時代の終わり際の端末ということになる。意外とターニングポイントかもしれない。



 あなたも家の押し入れを掃除したら、懐かしのケータイが出てくるかもしれませんよ。
 おヒマならぜひ。