出典:TVアニメ『ナナマルサンバツ』公式サイト

 いやあ、始まりましたね!今期の注目アニメ『ナナマルサンバツ』
 観てますか?観てますよね?観てることにしましょう!



 ぼくは原作をちょろっと読んだ程度しか知らないが、おもしろい漫画だと思ったので、もちろんアニメは楽しみにしていた。
 また、題材的にもストーリー的にも一般ウケするアニメだと思ったので、録画して非オタクの妻と一緒に観ることにした。

 さっそく第1話を再生開始。
 「へえ、クイズの話?おもしろそうじゃん」と妻。
 「でしょ?これおもしろいんだよ」とドヤ顔のぼく。

 しかし第1話の中盤、あるメインキャラがしゃべったところで、我が家に衝撃走る。



 ヒロインの声めっちゃ微妙やないかーい!
 合ってる合ってないもあるけどそもそもおっそろしいほどのドヘタクソやないかーい!!
 ルネッサーーーーンス!!(山田ルイ53世)


川島海荷
2012-03-28


 ヒロイン・深見真理の声は、女優の川島海荷
 私見だが、実写映画やドラマにおいて、川島海荷は決して演技がヘタな人ではない。むしろ、映画『星守る犬』やドラマ『華和家の四姉妹』での演技は「へえー!こりゃ有望な女優が現れたもんだなあ」と思って観ていたくらいだ。

 それをふまえて言うと、おそらく川島海荷が悪いのではなく、スタッフの指示や指導があまりよくないのだと思う。スタッフの方々ももちろん一流のプロであると考えると、実力が足りないというよりは、なんらかの理由で不幸にも噛み合っていない、と言うべきなのだろう。
 または、少し突っ込んだことを言えば、現場以前にそもそもこのキャスティングにゴーを出した上層部が悪い。



 ナナマルサンバツはおもしろい。
 おもしろいんだけど、「ヒロインの声がすげえ微妙」というただ一点のせいで、別の意味のおもしろさばかりが際立つ状況になってしまっているのがすごく残念だ。
 Twitterで「ナナマルサンバツ」と検索すると、「棒」「声優」「川島海荷」という候補が並ぶ始末である。



 話が少しそれるが、ヒロインの声がすげえ微妙、という共通点で言うと、9年前に『マクロスF』というアニメがあり、中島愛という声優がいた(いまも大活躍中だけど)。
 彼女はデビュー作でヒロイン(ランカ・リー)役を務めたが、正直、TVシリーズの序盤はひどい棒読みだった。当時、「ひとりだけ声がやべぇやつがいる!」と思ったのをよく覚えている。
 しかし、彼女の演技と歌声は2クール(半年間)で劇的に成長し、しかもそれが視聴者には劇中の新人アイドル・ランカの成長とダブって映り、結果として視聴者に大きな感動をもたらした。そしてマクロスFもシリーズ屈指の名作となった。

 ナナマルサンバツもそういうふうになったらいいんだけど、残念ながら同作は1クールだし棒読みを逆手に取れる設定もないし、川島海荷も新人ではないから劇的な伸び幅は期待しづらいんだよなあ。つらい。
 とりあえず、「川島海荷がんばれ!誰か彼女を助けてあげて!と心のなかで応援しながら視聴を続けたい。



西田敏行
2013-11-26