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出典:http://www.japan-academy-prize.jp/prizes/40.html

 2017年3月3日(金)、グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて、『第40回 日本アカデミー賞 授賞式』が開催された。
 各種の賞のなかで、今回特に注目を集めたのが最優秀アニメーション賞。
 空前絶後の大ヒットを記録した『君の名は。』をはじめ、最優秀賞にふさわしい注目作が山ほどあったが……



  祝!『この世界の片隅に』、最優秀アニメーション作品賞受賞!!


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出典:https://www.makuake.com/project/konosekai/

 クラウドファンディングを通じて多くの人々からの支援を受け、約6年もの歳月をかけて完成された、『この世界の片隅に』。
 たくさんの人の想いと情熱に、作品がついに最高の形で応えてくれた形となった。(もちろん、他にもブルーリボン賞など多数の賞をすでに受賞しているのだが)
 もちろん、受賞決定直後から、たくさんのファンがTwitterなどで歓喜の声を上げたわけであるが……



  映画館や自治体までもが一緒になって喜んでいたあたりに、いかにこの映画が多様な方面から支持を受けていたかがよくわかる。
 映画を観た人ならわかると思うが、『この世界の片隅に』には、利害や打算を超えて「この映画に成功してほしい」「もっとみんなに観てもらいたい」と無条件に思わせ、応援したくさせる不思議なパワーがある。


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http://gameboku.blog.jp/archives/69189538.html


 『この世界の片隅に』に対するぼくの感想(ネタバレにならないよう、あえて視点をずらしているが)は、過去にこちらの記事で書いた通り。
 人生のなかで好きな映画はたくさんあるが、「これは死ぬまで絶対覚えているだろうな」と確信したのは、『この世界の片隅に』が初めてだ。
 この受賞を機に、もっと多くの映画館で上映されて、もっと多くの人に鑑賞されることを願う。



 あとは超個人的な願いとして、先述の「多くの人に映画を観てほしい」とは矛盾するようだが、できるだけ早く映像ソフト化(Blu-ray・DVD)してほしい、というものがある。
 広島に生まれ育ち、主人公・すずと似た戦争体験をしたであろうぼくの祖父・祖母にも、『この世界の片隅に』を見せてあげたいのだ。

 いまや戦争を体験した世代の多くがそうだと思うが、うちの祖父母も90歳を超え、年齢的にはいつポックリ逝ってもおかしくない。
 歩けないわけではないが、もう体力的に映画館に行くのはしんどいし、行けたとしても慣れないイスに2時間以上座ってはいられないだろう。

 だから、元気なうちに早くBlu-rayをプレゼントしたい。家で、祖父母といっしょにこれを観たい。
 そして、できることならそれをきっかけに、ふたりの戦争体験の話を改めてしっかりと聞いてみたいのだ。


 映画としてもっとヒットしてほしいし、早く家でも観られるようになってほしい。
 思いっきり矛盾しているが、そんなふうに思わせてくれるのもこの作品ならではなのかな、と思う。