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 2016年7月22日、ついに日本でも『ポケモンGO』の配信がスタートした。
 おそらくあなたの周りでも、「ダウンロードした?」「もう遊んだ?」みたいな話題でもちきりだと思うが、ぼくはあえて言っておきたい。


 君たち、ホントにそれでいいのか!?

 いつでもできるしみんなやってるポケモンGOなんかより、君の人生、いま君にしかできない何かをやるべきなんじゃないのか!?



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 そしてその「何か」とは、ポケモンGOのパチモノアプリを遊ぶことだコノヤロー!
 恥も外聞も著作権もあったもんじゃないヤバゲークソゲーたちを、その存在が速攻で抹消されてしまう前に目に焼きつけておくことだコノヤロー!
 今後、「ポケモンGO徹夜で遊んじゃってさー」は絶対自慢にならないが、「パチモンGO徹夜で遊んじゃってさー」は君だけの自慢になるかもしれないぞコノヤロー!!


 そこで今回は、数ある『ポケモンGO』のパクリ・パチモノアプリのなかから、個人的に印象に残ったものを3つ厳選して紹介する。(iOS用Appに限る。Androidはアプリ審査のゆるさと端末内アクセス権限の関係で公式ストアのアプリであっても危険が多いので、素人はあやしいアプリを絶対に入れてはいけない
 ポケモンGOブームに真正面から乗っかるのがなんか恥ずかしいひねくれ者のあなたに、ぜひご一読いただきたい。




いまこそあえて!消える前に触る!
『ポケモンGO』のパチモノアプリ3選。



1. Pokemon go go go - Free games for Pokémon GO 

ヤバさ:★★★★★(5点)
クソゲー度:★★★★★(5点)
速攻で消されそう度:★★★★★(5点)



 なんていうかもう、アウト具合がスゴすぎて逆に一見の価値アリなアプリ。
 ホントにダメなやつ。裁判起こされたら絶対負けるやつ。


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※あまりにもアウトなのでモザイクをかけています

 まず、起動画面がこれ。のっけからなんの遠慮もなくアウトな画像をぶちこんでくるうえに縦横比がメチャクチャなことから、一瞬で「あ、これダメなやつだ」とユーザーに気づかせてくれる。ある意味親切設計。


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 プリーズセレクトコンバットシステム!なんと戦闘の操作方法はふたつから選べるぞ!
 ウソだぞ!画面のどこ押しても行きつく先は一緒だぞ!ふざけんな!!


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 実質一択の二択を通過するとゲームスタートなわけであるが、グラフィックのクオリティだけは異常なほど高い。
 この100点満点のアウトな3Dモデルはどこから拾ってきたのだろうか……やたら精巧なマップもどこから盗んできたのだろうか……
 ちなみに、画面下にふたつのアナログスティック的なボタンがついており、左で移動、右でカメラ回転が行える。が、移動はカメラ基準ではなく、つねに方角基準なので、たとえばカメラが南を向いているときにスティックを上に倒すとキャラは下に移動する。わかりづれーわ!初めてバイオハザードやったときよりわかりづれーわ!
 さらにちなみに、マップ上にはコ○ッタ的ななにかピ○ョン的ななにかがうろついているのだが、接近してもなにも起きない。ただの動く石ころである。


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 そして、ある方向にしばらく進むと、自分とまったく同じ姿をしたト○ーナー的ななにかが立っている。こわっ。
 近づくとそのドッペルゲンガー的ななにかの近くがキラリと光り、フシギ○ネ的ななにかが急に出現する。こわっ。
 で、当然、フシギ○ネ的ななにかも、触れてもなにも起きない。結果、ただ自分とドッペルゲンガーでフシギ○ネ的ななにかを見つめるだけの構図が生まれる。こわっ。


 隅から隅までアウトなゲーム内容と、ムダに精巧なグラフィックとムダに広いマップがもたらすホラー要素がウリの本作。
 マップ上の岩壁に当たるなどすると簡単にクラッシュ(フリーズ)してしまうので、注意して探索する必要がある。なんだかんだ5分くらいは楽しめた。




2. GoSnaps 

ヤバさ:★★★☆☆(3点)
クソゲー度:★★☆☆☆(2点)
悪質度:★★★★★(5点)



 起動するとすぐに位置情報の取得許可と写真へのアクセス許可を求めてくる、とてもわかりやすい個人情報抜き取りアプリ。取り扱いにくれぐれも注意。
 ふつうならこんなのにだまされる人はいない……のだが、みんな「ポケモンGOはGPSとカメラを使うゲームらしい」ということはニュースなどで知ってしまっているので、間違えてダウンロードしてしまったこれにアクセス許可を与えてしまう人が続出しているようだ。


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 いちおう注意喚起しておくと、この手のアプリは位置情報も写真も、あらゆるアクセス権限について絶対に「許可」を押してはいけない。(そもそもダウンロードしないのが最良だが)
 iPhone/iPadはiOSの安全性とAppStoreの審査の厳しさで高いセキュリティを保ってくれているが、さすがにあやしいアプリに好き勝手させたら話は別だ。 



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 いちおう、アプリのサービス形態としては、任意の写真を位置情報つきでアップしてこのアプリのユーザーに共有しよう、という感じのもの。ポケモンっぽい要素は、写真のアイコンがモン○ターボールっぽいなにかになっているだけ。既存の適当な写真共有アプリのデザインだけを変えたんだろうな、と開発経緯が容易に想像できる。
 で、上の画像を見ていただくと、なんだかんだ日本各地でとんでもない数の人がだまされて写真をアップしてしまっていることがよくわかる。よく見ると韓国にもめっちゃ写真があるのがおもしろいやら悲しいやら。
 なお、モン○ターボールっぽいなにかのマークをタップすると、写真を実際に見ることができる。
 だまされて写真をアップしてしまった人たちの心をいたわり、これ以上被害者が増えることのないよう細心の注意を払いながら、勉強のつもりで触ろう。



3. モンスターGET!

ヤバさ:★☆☆☆☆(1点)
クソゲー度:★★★★☆(4点)
あれ?意外とおもしろいんじゃね?度:★★★★★(5点)



 ふつうの基準で考えれば文句のつけようがないクソゲーなのだが、ほかの数多のパチモンGOどもがあまりにも常軌を逸しているせいで感覚がマヒしてきて、遊んでいると「あれ?なんかふつうに遊べるっぽくない?っつーか名作じゃない?というおかしな気分になってくる、時代と状況が生んだ迷作。
 先に紹介したふたつのアプリは危険性が高く取り扱いに細心の注意が必要だったが、 これはれっきとした純然たるクソゲー。ある意味安心。

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 ゲーム内容はきわめて単純で、ポコポコ湧いて出てくるモンスターをタップして消す(Getする)だけ。
 1匹消すごとに1ポイントが得られ、画面右下に書いてある必要ポイント数に達するとレベルアップすることができる。


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 レベルアップしても特になにも変わらないが、新しいモンスターが出現しやすくなる……ような気がする。なお、どのモンスターを消してもけっきょく1ポイントにしかならないのであまり意味はない。それだけのゲーム。
 なにひとつおもしろくはないのだが、おもしろくないなりに完成されているので、数々のパチモンGOでおかしくなった頭でこれを遊ぶとめちゃくちゃ良ゲーな気がしてきてしまう。「これ、ヘンにポケモンに寄せずにちゃんと作ったらそれなりに売れるんじゃないか?」みたいな錯覚を起こしてしまう。バン○ンゲームアカデミーの生徒が昼休みに作りましたみたいなクソゲーなのに。


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 モンスターはぜんぶで8種類!ここから先は君の目で確かめてくれ!!





 いかがだっただろうか。
 iOSの仕様とApp Storeの審査である程度の安全性は期待できるとはいえ、それでも操作ミスによるアクセス権限付与の危険や予期せぬリスクは伴うので正直オススメはできないが、どうしても興味と人生を損する覚悟があるというなら止めはしない。自己の判断で行動しよう。
 ポケモンGOという名のドハデな豪華客船の陰で、おこぼれにあずかろうと近づいて即沈没していくあやしい急造イカダたち。その存在だけは覚えておこう。脳の容量が死ぬほど余っているなら。


阿部 広樹
太田出版
2011-09-08