ゲムぼく。

ゲームはぼくの人生だ。略して「ゲムぼく。」
ゲーム中心の趣味ブログ。

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(プライバシーを守ろうとするあまり全身にモザイクをかけてしまい逆に怪しくなるの図)

 我が家には2歳半になる男女の双子がいて、実家が遠いので基本的には妻とぼくだけで育てている。
 ふたりで乳幼児ふたりを育てるというのは、 まあまあ大変である。自分で言うのもなんだが、けっこうがんばっていると思う。


 そんな大変な子育てを少しでもラクにするためには、効率化できる部分は徹底的に効率化したいし、ラクできる部分はとことんラクしたい。
 というわけで今回は、わが家が双子を0~2歳まで育てる際に実際に使い、もはや必須と言えるほどめちゃくちゃ役に立ったiPhoneアプリ(無料)を5個、その使い方とともに紹介する。(iPhoneアプリと言いつつ、並べてみるとAndroidでも使えるものばかりだったが)

 これから子育てに臨む人や、いままさに乳幼児と悪戦苦闘している人は、よければ参考にしてほしい。




■まいにちのたまひよ
たまひよ 妊娠・育児の赤ちゃんとママパパ応援アプリ まいにちのたまひよ
たまひよ 妊娠・育児の赤ちゃんとママパパ応援アプリ まいにちのたまひよ
無料
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 毎日、「生まれてから○日目」の情報と、その成長度に沿った子育ての豆知識や注意点を教えてくれるアプリ。

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 日数表示のおかげで毎日小さな達成感が得られるし、日替わりで有益な情報が得られるのもとてもありがたい。
 じっくり調べ物をする時間がなかなか取れない乳児期でも、「とりあえずこれ起動しとけば大丈夫」という安心感がある。
 ややこしい操作が必要なく、アプリを起動した直後の1画面でほしい情報がぜんぶ出るのも◎。すぐ起動できてすぐ終われる。
 生後1年半くらいは、妻もぼくも、毎朝とりあえずこれを起動するのが日課になっていた。



■Skype
Skype
Skype
無料
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 説明不要の無料テレビ電話アプリ。
 実家とテレビ電話するのに使う、というのはもちろんだが、家にスマホ(タブレットでも可)が2台あれば、それらの間で通話することで簡易ベビーモニターとして使えるのが超便利。
 たとえば、1台を防水ケースに入れてお風呂、1台を台所に置き、夫が子どもをお風呂に入れている様子を妻がチェックできるようにすれば、お風呂を上がりそうになったときすぐ手伝いに行ける。
 あるいは、1台を寝室、1台をリビングに置けば、子どもが起きたときにすぐ気づける。



■Googleフォト
Googleフォト
Googleフォト
開発元:Google, Inc.
無料
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 容量無制限の最強すぎる写真保存・共有アプリ。
 動画も含めて無限に保存できて操作もカンタンなので、撮った子どもの写真・動画をとりあえず片っぱしから入れていける。
 そして、実家に写真・動画を送るのに『共有アルバム』機能がとても便利。
 共有アルバムを作って、実家に専用URLを送って、そこにアクセスしてもらうだけ。Googleアカウントがなくても見られるので、実家の両親が「ぐーぐるってなんじゃ?」というようなITオンチでも安心。
 共有アルバムは随時更新できるので、写真・動画を追加するたびにURLを送り直すようなことも必要ない。



■Youtube
YouTube
YouTube
開発元:Google, Inc.
無料
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 ある程度、歌やダンスを楽しめるようになったり、モノやキャラクターの名前がわかるようになったりしてきたら。本格的に活躍するのは、だいたい1歳半を過ぎてからくらいだろうか。
 お風呂上がりで体を拭くとき、歯磨きをイヤがって暴れるときなど、じっとしていてほしいときに見せると便利だし、適切に使えばおそらく教育的にもいい効果がある。
 ただしもちろん、子どもが長時間見すぎてしまわないように注意が必要。多くの大人も経験があると思うが、油断すると関連動画の波に呑まれてやめどきを見失う。



■タッチ!あそベビー
タッチ!あそベビー 赤ちゃんから楽しめる感覚遊びアプリ
タッチ!あそベビー 赤ちゃんから楽しめる感覚遊びアプリ
開発元:WAO CORPORATION
無料
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 1歳前後でも理解できる単純なミニゲームがたくさん入ったアプリ。
 子どもはすぐ飽きるしすぐ興味が他に移るので、ミニゲームがたくさん入っているという特徴はとても理にかなっている。
 追加購入できるミニゲームもたくさんあるが、基本の無料部分だけで正直充分。
 うちの双子は一時期、樹から果物を落とすミニゲームを狂ったように遊び続けていた。
 タッチしやすければしやすいほど子どもにとっては楽しいので、画面の大きいiPadだとなおよい。



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(プライバシーを守ろうとするあまり全身にモザイクをかけてしまい逆に怪しくなるの図)


 適切に使えば、子育てにかかるムダを減らしてそのぶん質や成果を高めることができる、スマートフォンやタブレット。
 ぜひ積極的に活用して、子どもとのコミュニケーションをより濃密なものにしていこう。





28歳男性、いまさら人生初のヒトカラに挑む。
http://gameboku.blog.jp/archives/55572212.html


 上の記事で初めてヒトカラを経験して以来、すっかりハマってしまったぼく。
 1時間ヒマができればパッとやれてしまう趣味だし、ぼくの場合は家の近所にいつもすいているカラオケ屋もあるので、とても行きやすい。

 最近も平日に休みが取れたので、朝っぱらから行ってきた。
 いったいヒトカラとはどういう感じなんだい、という人のために、そのレポートをお送りする。


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 今回は『カラオケまねきねこ』に来た。
 店舗によってサービス内容は多少異なるが、このまねきねこには最強のサービスがひとつある。


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 『朝うた』。朝の時間帯における、このアホみたいな安さである。 
 30分10円。すなわち、1時間なら20円。2時間なら40円。
 ワンドリンク制となるが、それにしたって異常に安い。


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 今回は2時間設定で入室。すなわち、室料は40円である。やっすい。


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 わりと新しめの店舗なので、室内は非常にキレイ。
 これを40円で2時間占有できると考えると、仮にカラオケ目的じゃなかったとしても、ヒマつぶしや仮眠用の場所としてはネットカフェなんかよりぜんぜんいいかもしれない。


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 空調や照明を自由にいじくり回せるのもヒトカラならでは。
 ぼくは暑がりなのだが、ヒトカラなら室温下げ放題。


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 ヒトカラにおいて、熱唱の途中でドリンクが運ばれてくるほど恥ずかしいことはないので、入店時に頼んだドリンクが届くまでは履歴を見て前の客を想像するなどしてヒマをつぶす。
 うーん、これはあれだな。アラサーの3人以上のグループ客だな。


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 ドリンクが届いたら、ついに自分だけの2時間が始まる!
 好きな曲を思いつくままに、片っ端から入れて歌っていく。
 ヒトカラは誰にも気を遣わなくていいので、J-POPだろうとアニソンだろうと最新曲だろうと懐メロだろうと好き勝手な順番で歌えるのが最高だ。おそらく、歌の好みが幅広い人ほど楽しめる。
 星野源からのタイバニからの悪女なんて、会社の二次会でやったら情報量が多すぎて誰もついてきてくれない。


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 ディバイディング・ドライバァァァァァー!!
 『勇者王誕生!』を熱唱し、11月なのに汗だくになったところで、1時間が経過。


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 ここでなんと、最初に頼んだアイスティーを飲み干してしまった!
 しかし、アイスティーは1杯370円……せっかく安い室料なのに、何杯も頼んではもったいない……
 でも、飲み物なしで残り1時間はさすがにノドがもたない……ああ、どうしたら……


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 でも大丈夫!
 なんと、カラオケまねきねこは全店でフード・ドリンクの持ち込みOKなのです!!(露骨な宣伝)

 というわけで、事前にコンビニで買っておいたカルピスをここで投入し、残り1時間もがんばる。
 けっきょく、2時間休みなしでフルに歌い続け、歌ったのはちょうど計40曲。内訳は下画像の通り。


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 年代・ジャンル問わずいろいろ歌った。
 ちなみにぼくは、尾崎豊と中島みゆきの歌マネがなぜか超うまくて、新入社員時代、その技だけで数々の上司の信頼を勝ち取ってきたという経歴の持ち主なので、いまでもカラオケに行ったときには尾崎豊と中島みゆきは必ず一曲は入れて腕前をキープしているよ。


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 2時間がっつり楽しんで、最終的にかかったお金は579円。安い!
 歌いたい曲数からいえば3時間くらいやりたかったのだが、さすがにノドと体力がもたないので、2時間でやめておいた。

 グループで行くふつうのカラオケだと、自分が歌うのは数曲であり、飲み食いを伴うのでカロリー的にはプラスで終わるが、ヒトカラはもはや運動やダイエットとして成り立つレベルで体力を消耗する。本気で歌うと、満足感もスゴいが疲労感もスゴい。
 ダイエットしたいけど走ったりスポーツしたりはイヤだ、という人にもオススメですよ、ヒトカラ。



 興味が出た人は、ぜひ行ってみてください。ヒトカラをもっともっと流行らせて、その気持ち的なハードルをどんどん下げていきましょう。


唯野 奈津実
リットーミュージック
2010-07-23




 横浜でいちばんオシャレな映画館といえば、桜木町の横浜ブルク13である。
 ちなみに関係ないが、いちばんダサいのは横浜駅西口の相鉄ムービルである。

 買い物帰りにブルク13の近くを通ったとき、ふと映画の上映スケジュールを見てみると……



 最近公開のアレコレを差し置いて、公開3ヶ月目の『君の名は。』がいちばん上映回数が多いという事態にめちゃめちゃびっくりした。
 みなとみらいエリアは10代や若いカップルがとても多いので相性がいいのはわかるけど、それにしてもすごすぎない?

 まあ、おそらく、ここに限らず年内はどこもこんな感じなのだろう。
 で、年末にはきっと、「シン・ゴジラと合わせ、流行語大賞に邦画界からふたつもノミネート!」みたいなニュースが流れるのだろう。
 日本映画界にとって、とても明るい年だったと言えそうだ。



 新海誠監督も来たようで、1F入口前にはサイン入りポスターが飾られていた。
 ファンの方は桜木町で降りる機会があったらぜひ寄ってみてください。
 あと、そもそもまだ『君の名は。』観てないよ、という人はぜひ観ましょう。なんかすごい入れ替わっておっぱい揉むらしいですよ。(観てないので適当)



志田未来
2010-03-03


 女の子は誰でもプリンセスだと、小公女セイラが言っていた。
 現代日本にも皇族からオタサーの姫まで、多種多様なお姫様が存在している。

 そう、女の子はみんなお姫様なのだ!

 千年戦争アイギスにも、じつはいろんなサークルの姫が登場している。
 今回、外見上の特徴と一方的な偏見をもとに姫を勝手に見つけてきたので、ここに紹介する。



オタサーの姫:キキョウ


 髪型、服装、姿勢、表情、チヤホヤされ思い上がって肩を出し始めた覚醒後……どこを取ってもお手本のようなオタサーの姫!イエーイ!見ててつらいー!!



オタサーの姫(悪):シャオ


 別名・清純派風イケイケサークルクラッシャー。
 自らの童貞ウケする容姿を最大限に利用してオタクを操り金を巻き上げ、彼氏や友達はちゃっかり外に作るタイプの姫!ファッションでオタク演じてるだけなのでテニサーと掛け持ちとかもできちゃうぞ!イエーイ!極悪ゥー!!



図書サーの姫:ケイティ


 こんにちは。将来は校閲者を目指しています。



陸サー(陸上サークル)の姫:アリア


 祝!短距離のユニフォーム絶対似合う腹筋ランキング3年連続1位!



リケサー(理系サークル)の姫:コリン


 コリンさん!ウブな理系男子にそのおっぱいはもう性暴力ですよ!



姫サーの姫:エステル


 エステルちゃんってマジ姫オブ姫だよねー。レヴァンテインより重いもの持ったことないでしょ?



食べサーの姫:セラ



 そうですわね、とりあえずカロリーの高い物から順に5品くださる?



ヤリサーのカモ:ピピン



 えっ?な、なんなんですかこれ?きょうって、みんなでキノコ狩りじゃないんですか……?



株サーのドン:トトノ



 相場など気にしません。私が相場を作るのですから。



デブサーのデブ:エスタ



 ドスンドスンドスンドスン



高田馬場の母:ミトラ



 呪うことはいつでもできるさ。いまはアンタの力を尽くすほうが先じゃないかい?



 たくさんの可憐なお姫様たち。ぜひ丁重に扱ってほしい。



 『八月のシンデレラナイン』(通称:ハチナイ)というソーシャルゲームがある。


■『八月のシンデレラナイン』とは
「青春×女子高生×高校野球」をテーマにした"青春体験型野球ゲーム"です。プレイヤーは同級生監督として、魅力的な女子キャラクター達を指導・育成しながら、共に"甲子園"という夢を追いかけます。
(メーカー発表文より)




 タイトルが『八月』なうえに甲子園をめざす高校野球モノなので、もちろんリリース予定は2016年の8月。夏の甲子園に合わせて、Web広告がバンバン展開されていた。
 「このバナー見たことある!」という人も多いのではなかろうか。


 ところがこれ、11月になったいまもリリースされていない。
 延期に延期を繰り返して、現在のリリース予定はなんと2017年春である。八月改め、三〜五月のシンデレラナインである。夏どころかヘタしたら春の甲子園も終わったあとである。
 いっそ公式で、「さて、このゲームは最終的に何月のシンデレラナインになるでしょう?」みたいなクイズ企画をやったら盛り上がるのではないだろうか。



 八月のシンデレラナインがこうなってしまった経緯を、カンタンにダイジェストで紹介したい。



■2016年7月1日
ティザーサイト公開、「今夏配信」と発表

 電撃発表!アカツキとKADOKAWAがタッグで送る一大プロジェクト!!
 この時点ですでにクロスメディア展開が予定されており、ゲームに留まらずアニメやコミックへ次々と広がることが期待された……いやホントにこのときは期待されていたんです……


■2016年8月1日
待望の事前登録開始!しかし……


 登録システムの不具合で自動返信が一部機能していなかったという事態が発生。
 そんなに大きなミスではないが、勘のいい一部ユーザーに不安の種を植え付ける。


■2016年8月25日
8月リリースの見送りが決定


 不安の種が見事に開花!リリース日は未定の状態に。
 とはいえ、もともと配信直前のはずなのにゲーム画面がほとんど公開されないし、日が経てば経つほど公式が黙り込んでいくというわかりやすい異常事態だったので、みんな「だろうな」と思った。


■2016年9月28日
リリース時期が2017年春に決定


 8月が終わっても出ず「これじゃ九月のシンデレラナインじゃねーか!」、9月が終わりかけても出ず「これじゃ十月のシンデレラナインじゃねーか!」と各所からツッコまれていたところに、公式が「ナメんな!三〜五月のシンデレラナインじゃ!」一気に半年の延期を発表して反撃。いまに至る。




 いまの注目は、「本当に2017年春に出るのか?」ということと、「9月28日の再延期発表後、公式がWebサイトもTwitterもYouTubeもすべて音沙汰なくなったけど関係者はちゃんと生きているのか?ということである。
 すでに制作費も広告費もかなりかかっているだろうし、業界事情をある程度知っている身としてはがんばってほしい想いもあるので、春の甲子園に間に合って無事に軟着陸できるといいのだが……




 主人公の有原翼を筆頭にキャラクターデザインはとてもキャッチーでかわいいと思うし、ぼくはあまり詳しくないが、声優のキャスティングにもかなり力が入っているらしい。
 関係者の方々にとっては地獄のような半年間になるかもしれないが、なんとか命を大切にしながらがんばってほしい。

 
伊藤かな恵
2013-05-31





 亡国ヤケクソ最前線飛び出し即死姉ちゃん清純派風イケイケサークルクラッシャーの活躍を見逃すな!



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(2016年10月 JR横浜駅にて撮影)

 横浜駅工事の仮囲いにドーンと広告が出ていたのだが、2016年、横浜DeNAベイスターズ主催試合(72試合)の観客動員数は1,939,146人だったそうだ。
 これは球団史上最高の数字。
 そして、横浜DeNAベイスターズは創設初年度の2012年以来、5年連続で観客動員数を伸ばし続けたことになった。


【横浜DeNAベイスターズ 観客動員数と順位の推移】
2012年:1,165,933人 前年比105.7% シーズン6位
2013年:1,425,728人 前年比122.3% シーズン5位
2014年:1,564,528人 前年比109.7% シーズン5位
2015年:1,813,800人 前年比115.9% シーズン6位
2016年:1,939,146人 前年比106.9% シーズン3位(CS進出)



 今年はチームが好調だったので、観客動員数が最高を記録するのはわかる。
 本当にすごいのは、創設から4年目まで、最下位争いしかしていなかった時期も観客動員数を伸ばし続けていたということだ。

 横浜に住んでいるとよくわかるのだが、DeNAは本当に広報がうまい。
 特に子どもや女性に対して、横浜スタジアムや球場周辺の魅力も含めてプロ野球観戦の楽しさを積極的に発信し続け、イベントも頻繁に開催し、ファミリーやカップルといった新規層を球場にガンガン引き込んだ。
 結果、いまや「ベイスターズの試合を観に行く」という行為を、「誰でも楽しめる娯楽」や「ちょっとオシャレな休日の過ごし方」にまで昇華させてしまったのだ。すさまじい功績だと思う。

 いまの横浜スタジアムほど、老若男女問わず、大洋時代からの熱心なおじさんファンからストライクとボールの違いすら知らないお姉ちゃんまでが一緒になってワーワー応援している球場はないと断言できる。
 ぼくは広島出身でカープファンなのでマツダスタジアムもよく知っているが、カープ女子でおおいににぎわうそれすらも、残念ながらいまの横浜スタジアムには及ばない。



 この仮囲いの広告は、この言葉で締められている。

「2017年は、さらに強く、愛される球団へ。」

 これがぜんぜんムリじゃないどころか、「実際そうなるだろうな」としか思えないところに、いまのベイスターズのすごさがある。
 

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 ぼくが妻と出会ったのは、大学1年の春だった。

 中学高校6年間を通じて友達がひとりもおらず、なかなかの闇を抱えた青春を送ったぼくは、地元・広島を飛び出して関西の大学に進学した。


 しかし、環境を変えればすぐ人生が変わるというわけではない。
 入学前、アパート探しのために父と一緒に大学生協を訪ねたときも、入学式の前日、練習でアパートから大学まで歩いて行ってみたときも、入学式の当日も、ぼくはずっとビクビクしていた。
 なんせ、初めて踏む土地、初めて見る人、初めて聞く方言だ。
 直近6年間、ほぼ誰とも話さず家と学校を往復していただけの人間にとって、それはあまりにもハードルが高すぎた。

 怖いな、いやだな、隠れてしまいたいな。

 そう思いながらも、なんとか最初の数週間、がんばって大学に行き続けた。
 ちなみにそのとき、ぼくの原動力は「親への見栄」と「2ちゃんねる」だった。
 親に心配されるのは情けないから、とりあえず最初だけでもちゃんと行こう。2ちゃんに「新歓時期と最初の講義だけは死ぬ気で行け。そこでつまずいたらぼっち確定だぞ」と書いてあったから、そこまでは死ぬ気で行こう。
 どっちもまっとうな動機ではないが、ここで大切なのは動機よりも行動だ。ぼくは毎日、アパートと大学を往復し続けた。


 そして、ぼくはとりあえずサークルに入ることに成功する。
 ボランティアだったり、企業訪問だったり、工場見学だったり、まあ社会体験みたいなことをいろいろやってみましょう、というようなサークルだった。
 新歓時期にたまたま勧誘してもらえて、なんとなく入った。特にボランティアなどに高い志があったわけでは、ぜんぜんない。

「今月の○○日にお花見を兼ねた歓迎会やるから、よろしくね!」

 お花見!歓迎会!
 ウワサには聞いたことがあるぞ。ぼっちなので行ったことはないが、情報強者のぼくは2ちゃんで勉強したぞ。
 そこは、「親交を深める」「楽しく騒ぐ」といった名目のもとに、新入生のコミュニケーション能力を試験する場であると聞く。コミュ障やぼっちは見つかりしだい磔にされ、市中引き回しの末に桜の木の下に埋められると聞く。2ちゃんにそう書いてあったから間違いない。

 これは、がんばらなくては。
 この一日、いや、お花見の数時間だけでいい。せいいっぱい、リア充を演じなくては。ずっと日なたを歩いてきた、明朗快活な人間っぽくならなければ。


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 しかし、そんな決意ですぐどうにかなるほど、リア充の道は甘くない。
 お花見&歓迎会が始まり、最初こそがんばって見よう見まねで周囲と一緒に盛り上がっていたぼくだったが、化けの皮は30分もあればすぐに剥がれる。
 自己紹介でたいしたおもしろいことが言えるわけでもないし、「高校のときはなにしてたのー?」と聞かれてもなにも答えられないし、そもそも、誰となにを話したらいいのかもよくわからない。どういうふうにあいづちを打ったり、話に割り込んだりしたらいいのかわからない。

 いちおう形として、話の輪の中にはいるが、実態は完全に蚊帳の外。ただそこに座って、へへへ、と愛想笑いをしているだけ。
 そんな状況がしばらく続いたあと、トイレに行って戻ってきたら、ついに、その輪にぼくが入るスペースはなくなっていた。
 まあ、そりゃそうだな。ぼく、いてもいなくても同じだもん。っていうか、ぼくがトイレに行ったことにも、戻ってきたことにも、誰も気づいていないだろうし。

 どうしようかな。このまま、こっそり帰ろうかな。帰れそうだな。
 でも、輪の向こうにある荷物、どうやって取りに行こうかな。タイミングを図らなきゃ。

 そんなことを考え始めながら、とりあえず、パッと見で極端なぼっちにはならないように、輪の近くに座って様子を見るぼく。
 ケータイを出し、難しそうな顔をして、ちょっと重要なメールが来て一時的に輪から少し外れている人、みたいな小芝居をしてみるぼく。愉快な愉快な大根演技である。とことん無意味な見栄である。


 そんなとき、Aさんというひとつ年上の女の先輩が急に近づいてきて、ぼくの隣に座った。

「なにしてるのー?ひとり?じゃあ、私と話そうよー!」

 いかにも快活で、明るくて、悪く言えば脳天気そうな声のトーンとしゃべり方だった。
 せっかく話しかけてきてくれたのにこんな感想を抱くのは最低だけど、この人、すごく頭悪そうだぞ……
 それに、この人はたしか、さっきまではぜんぜん違う輪にいて、すごく大きな声で豪快にワハハハハーと笑いまくっていた人だ。絶対、ぼくとは相容れないタイプの人種だ。

 そんな人が、なぜぼくのところに……


「私、Aっていいます。よろしくねー!」
「あ、木村彩人です……よろしくお願いします」
「木村くんね!木村くんは、どこ出身なの?関西?」
「いえ、広島県です」
「へー、広島なんだ!」
「はい」
「……」
「……」

 えっ?終わり?話続かないのこれ?

「……あっ、私は熊本!私たちあれだね、西から来てるつながりだね!」
「熊本ですか。たしかにそうですね」
「……」
「……」

 えっ?待って待って、なにこれ?
 なにこの、ちょいちょい挟まれる沈黙?なんなの?リア充ってそういうもんなの?


 いや、当然、原因の大半がコミュニケーション能力ゼロのぼくにあるのはわかっている。
 でも、いかにも豪放磊落っぽい人が明るく話しかけてきたら、あれじゃないですか。ふつう、もうちょっと盛り上げてくれると思うじゃないですか。

 この人は、いったい、なんなんだ?

「木村くんは、なに学部なの?」
「経済です」
「へー!私は商学部!」
「そうなんですか」
「……」
「……」


 そんな弾まなさすぎる会話をその後も何度か繰り返すうち、ぼくはいくつかの確信を得た。

 まず、この人は、すごくやさしい人だ。
 だって、あんなに輪の真ん中ではしゃいでいたのに、ぼくがひとりになっていることに気づくやいなや、パッと輪を抜け出して、ぼくに話しかけてきてくれたんだから。
 気づける人だし、動ける人だ。困っている人がいたら、つい手を差し伸べてしまうタイプの人だ。

 そして、この人は、すごいアホだ。
 大きな笑い声で場を明るくしたり、集団のなかで話したりすることは得意なんだろうけど、初対面の人と1対1で話をするのは明らかに苦手そうだ。相手を問わず話を盛り上げるような話術はどう見ても持っていない。
 にも関わらず、ノープランでぼくみたいなぼっちのところに来てしまったのだ。
 「あっ、ひとりになってる子がいる!行かなきゃ!」と思って、それだけで動いた。そのあと、自分が困るハメになってしまうことも予想せずに。


 絶対、人生を損して生きるタイプだなあ、と思った。
 しなくていい苦労をしまくってしまう人だろうなあ、と思った。

 そして、それって、なんてすてきな人なんだろう、と思った。


 ぼくは、Aさんに恋をした。
 
 ずっとぼっちで友達すらいなかったぼくは、当然、恋愛のしかたもわからなくて、1年生の春に好きになったのに、付き合うことができたのは3年生の秋だった。2年半もかかってしまった。
 で、お察しの通り、このAさんというのが、いまのぼくの妻である。



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 いまでもときどき、妻には「なんで私のこと好きになったの?」なんて冗談っぽく聞かれるのだが、ぼくはいつも適当にごまかしている。
 「すごくやさしいし、すごいアホだから」と言ったら「すごいアホってなんだよ!」と怒られるだろうから。あと、恥ずかしいし。
 
 妻はいまでも、すごくやさしいし、すごいアホだ。

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 ぼくは庶民のみなさんとは一線も二線も画す想像を絶する金持ちなので、日々の生活もたいへん優雅だよ。
 想像を絶する金持ちの暮らしとはどんなものか、日々のツイートから抜粋して教えてあげるよ。 



 貴族は10円の差なんて屁でもないんだよ。



 一流の貴族は+60円すら平気だよ。



 庶民のみなさんはユニクロって行かれます?やっぱり「名前だけは知ってるけど……」って感じですかね?



 庶民のみなさんはしまむらってご存じです?
 世界三大メンズブランドといえばラルフローレン、バーバリー、しまむらなんですけどご存じです?



 3週6日までは食べるけど4週目からは即捨てる判断の早さだよ。



 きのう側溝に落としたけど東京五輪のころにはもうウダウダ言わなくなってるよ。



 価格を内容量(g)で割ってグラム単価を割りだして少しでも得なのを探すみたいなことをせずに買うよ。



 すっごい泣いたよ。



 なか卯だったら唐揚げもつけちゃうよ。



 庶民のみなさんはレジ横の誘惑に負けたことあります?やっぱ価格も格調も高くて手が出ないですかね?



 われわれ貴族は旧作落ちを待たず準新作になった時点で借りるよ。
 シン・ゴジラ楽しみだよ。 
 ちなみに天皇家や王族クラスになると映画館で観たりブルーレイを買ったりできるらしいよ。



 庶民のみなさんはおそらく嫉妬や羨望の気持ちでいっぱいだろうけど、炎上はカンベンだよ。